本稿の目的は,過疎化が進む中山間地域の小規模ー高齢化集落で生活す
る高齢者をどう支援するか,支援の方策を地域福祉の視点から考察するこ
とである.本稿が事例とする地域は,長野県下伊那郡泰阜村の小規模・高
齢化集落であり,筆者が行なった高齢者生活調査から述べる.
本研究では,訪問調査による聴き取り調査は,できるだけ自由に語っ
てもらうことを主眼にしたので,非構造化面接(自由面接)による事例調
査法を採用したデータの収集は,対象者の居宅において非構造的インタ
ビューにより行なった.
本稿では,小規模・高齢佑集落で高齢者を支えるためのこれからの地域
福祉の課題として,血縁と地縁と行政の支援で高齢者の自立を支える,新
しい公共の創出,内発的発展の課題,在宅福祉から地域包括ケアへの課題
を考察した.