水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
「論文」
水道水中におけるペルフルオロおよびポリフルオロアルキル化合物の分析法検討
高木 総吉吉田 仁
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2021 年 90 巻 6 号 p. 2-15

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抄録
水道中のPFOS とPFOA を含むペルフルオロおよびポリフルオロアルキル化合物(PFASs)を分析するために、標準品、容器、抽出固相および内部標準物質の検討を行った。その結果、標準品の中には直鎖以外の化合物も含まれているものがあった。プラスチック製の容器には炭素鎖の長いPFASs が吸着した。抽出用の固相は弱アニオン交換系の固相が最も多種類のPFASs を回収できた。内部標準物質の使用により、前処理時の経路等への吸着による回収率の低下を補正できた。水道水を用いて妥当性評価を実施した結果、妥当性評価のガイドラインの目標を満たした。水道水にPFOS・PFOA 以外のPFASs も存在していることがわかった。
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© 2021 本論文著者
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