2015 年 46 巻 2 号 p. 101-107
本州では一般に標高700 m~1,600 mの開けた山林や林縁で繁殖するといわれているアオジEmberiza spodocephalaが,新潟県では近年,平野部の海岸クロマツPinus thunbergii林において繁殖事例が認められるようになった。アオジはやぶを好み,地上から低木層に営巣することが知られている。本研究では新潟市の海岸クロマツ林において,人為的な管理を受けて低木層が貧弱な区画と広葉樹が侵入し低木層が密な区画との間で繁殖期のアオジの生息密度を比較した。その結果,アオジは後者に高密度に生息していることが明らかとなった。