2024 年 40 巻 p. 37-45
高度経済成長期に整備されたインフラ施設の老朽化が問題となっており,港湾設備においては2040年には供用後50年を経過する岸壁の割合が8割を超え,これらを更新・補修する費用が港湾施設事業費の8割を占めるとの試算がある.鉄筋腐食が著しい港湾施設の一つである桟橋の上部工の補修・補強は海上施工という過酷な条件を伴うため,軽量化・省力化・簡便化に優れた工法が求められる.そこで,本研究では埋設型枠を用いた補修・補強の新たな工法を開発することを最終目標としており,それを実現するため,開発のベースとなる繊維補強永久型枠工法を適用したRC梁の耐荷性能を実験により明らかにした.さらに,妥当な非線形FEM解析モデルを構築した上で,複数の構成要素から成る本工法において各構成要素および各界面付着が耐荷性能へ及ぼす影響について明らかにした.