2024 年 40 巻 p. 27-36
高力ボルト摩擦接合継手の引張挙動で降伏荷重を決定する方法に,荷重-伸び関係においてSlope Factor 法による方法や,コバ面に生じるひずみに着目する方法,降伏断面のMises応力に着目する方法など,実験やFEM解析により複数の方法がある.本研究では継手の母材純断面降伏を想定した孔あき板に引張荷重を作用させたFEMを実施して,各種の降伏荷重の定義と降伏荷重の関係を基礎的な視点から整理した.その結果,冒頭にあげた3つの方法による降伏荷重は近い結果になること,コバ面に生じるひずみを0.2%塑性ひずみではなく降伏ひずみとした降伏荷重は他の定義より低めに得られ安全側の評価につながることを確認した.