化学と生物
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解説
「超微細生化学反応系」技術の最前線
兒島 孝明中野 秀雄
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2014 年 52 巻 3 号 p. 159-165

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抄録

高速DNAシークエンス解析に用いられているエマルジョンPCRが代表例として示されるように,エマルジョン,リポソームやマイクロデバイス技術を利用した極微量空間中 (pL-nL) で細胞培養やさまざまな生化学反応を行う技術に関する研究が近年盛んになってきている.本稿では,これら技術を利用した,新機能タンパク質分子,機能性核酸分子のスクリーニング・創製手法である in vitro compartmentalization (IVC) 法,ビーズディスプレイ法を中心とし,転写因子結合配列の網羅的解析技術,リポソームを用いた人工生命系,マイクロ流路デバイスを用いた解析技術など,最近の応用例について解説する.

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© 2014 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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