化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
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52 巻, 3 号
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巻頭言
今日の話題
解説
  • 鈴木 義人
    2014 年 52 巻 3 号 p. 153-158
    発行日: 2014/03/01
    公開日: 2015/03/01
    ジャーナル フリー
    植物食昆虫が植物に形成するゴールは,色や形の多様性が高く,「どのようにして形成しているのだろう?」と見ているだけで興味をひく.この形成機構にはまだまだ不明な点が多いが,昆虫が生合成する植物ホルモンが関与している可能性が少しずつ明らかになってきた.本稿では,ゴール形成と植物ホルモンについての現在の知見とともに,残された課題について紹介する.また,「見ているだけで興味をひくゴール」の真の形成機構の理解とはどういうものなのかについても,私見を述べたい.
  • 兒島 孝明, 中野 秀雄
    2014 年 52 巻 3 号 p. 159-165
    発行日: 2014/03/01
    公開日: 2015/03/01
    ジャーナル フリー
    高速DNAシークエンス解析に用いられているエマルジョンPCRが代表例として示されるように,エマルジョン,リポソームやマイクロデバイス技術を利用した極微量空間中 (pL-nL) で細胞培養やさまざまな生化学反応を行う技術に関する研究が近年盛んになってきている.本稿では,これら技術を利用した,新機能タンパク質分子,機能性核酸分子のスクリーニング・創製手法である in vitro compartmentalization (IVC) 法,ビーズディスプレイ法を中心とし,転写因子結合配列の網羅的解析技術,リポソームを用いた人工生命系,マイクロ流路デバイスを用いた解析技術など,最近の応用例について解説する.
  • 小さな発見に至るまでの長い道のり
    久世 雅樹
    2014 年 52 巻 3 号 p. 166-171
    発行日: 2014/03/01
    公開日: 2015/03/01
    ジャーナル フリー
    ヒカリカモメガイの発光器には発光タンパク質(フォラシン)があり,活性酸素種 (ROS) の刺激により青色に発光する.フォラシンはROS検出キットとして市販されているにもかかわらず,発光に関与しているクロモフォア(発光を司る化学構造)の構造は不明であった.そのため,フォラシンの遺伝子発現はすでに達成されていたが,クロモフォアを構成することができず発光させることは不可能であった.筆者らはトビイカの発光基質であるデヒドロセレンテラジンがフォラシンの基質であることを突き止めた.本稿では,ヒカリカモメガイの科学研究における長い歴史の紹介と,フォラシンの基質を特定するに至った経緯について紹介する.
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