2018 年 56 巻 3 号 p. 203-209
天然物創薬研究が衰退しつつある今日,このたびの遠藤先生のガードナー国際賞ご受賞は「天然物スクリーニングから創薬へ」を再認識させ,これが天然物創薬研究の再活性化につながることになることを期待する.天然物スクリーニングは創薬研究だけでなく,ケミカルバイオロジー研究を展開するうえでのバイオプローブの探索でも非常に有効な手段である.ここでは,話題提供として,われわれの「創薬に至らなかった天然物スクリーニングとケミカルバイオロジーへの展開」を紹介する.