化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
Print ISSN : 0453-073X
ISSN-L : 0453-073X
解説
オミクス解析に基づく生体鉱物形成関連タンパク質の同定
環境調和型の機能性材料合成法の開発を目指して
根本 理子
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 61 巻 9 号 p. 439-444

詳細
抄録

生物が形成する鉱物(バイオミネラル)は様々な優れた特性(強磁性,耐摩耗性,フォトニック結晶特性など)を示す高機能材料である.さらに生物は生体内の穏和な環境で,バイオミネラルを形成することができる.そのため,バイオミネラル形成機構の解明は,環境調和型の機能材料合成法の開発につながることが期待される.筆者はこれまで,次世代シーケンサー(NGS)を用いてRNAシーケンスを行い,バイオミネラル形成時におけるトランスクリプトームを明らかにするとともに,バイオミネラルのプロテオーム解析により,バイオミネラル形成に関わるタンパク質を同定してきた.

Fullsize Image
著者関連情報
© 2023 公益社団法人日本農芸化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top