開智国際大学紀要
Online ISSN : 2433-4618
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総合的な探究の時間における地域社会の課題解決に取り組む探究学習
―混合研究法による学習効果の分析―
冨田 俊幸
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2025 年 24 巻 p. 100-111

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抄録
高校1年生の総合的な探究の時間において、地域社会の課題解決、地域創生に関わる探究学習が実施された。生徒は、授業を通して探究学習の重要性や地域創生に関わる知識理解を深め、学校の近くの商店や事業所に出向いて、地域の方と一緒に地域の課題解決を考え、新たなアイディアを創出したり、広報活動を行ったりした。1年間の学習の中で中間発表と最終発表という2回のプレゼン発表があり、代表者は地域のイベントで発表した。
インタビュー調査やアンケート調査による混合調査法を用いて総合的な探究の時間における地域社会の課題解決に取り組む探究学習を調査・分析したところ、多様な資質・能力が育まれていることが分かった。特に表現力、対話と協働のスキル、対人関係、将来の問題解決において向上が見られた。
この実践は、学校単独ではなく、生涯学習センターや市役所との連携によって実現したものであり、連携機関の目的とも合致したものであった。
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