2016 年 72 巻 2 号 p. I_817-I_822
相良須々木海岸において,粒径を考慮した等深線変化モデルを用いて防潮堤前面に砂浜を復元する手法について検討した.まず,1977~2014年の海浜変形を計算してその再現性を確認した上で,予測計算を行った.この結果,津波防潮堤前面に防護上必要な浜幅30 mの海浜を復元させる上での最適案は,地頭方漁港の北側区域に天端高T.P. 2 mの突堤9基を350~400 m間隔で設置し,突堤間で御前崎マリンパーク南側の堆砂域から調達した土砂約80万 m3による養浜を行う案であった.