土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
動的平衡海浜での突堤による沿岸漂砂量低減効果の定量評価
宇多 高明石川 仁憲佐藤 雅史水野 良幸宮原 志帆芹沢 真澄
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_811-I_816

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抄録

 一定量の沿岸漂砂が連続的に流れ続ける動的平衡海浜に,様々な形状の突堤が伸ばされた場合の漂砂機構を等深線変化モデルを用いて調べた.まず,急勾配の砂礫海岸に設置された突堤周辺の地形変化として,富士海岸の沼川第二放水路を実例として取り上げ,周辺の地形変化を等深線変化モデルにより再現することにより,動的平衡海浜での海浜変形機構の理解を進めた.その上で,突堤長・先端水深と通過漂砂量の関係,L型突堤と単突堤の機能の相違などについて検討した.さらに,新たに清水海岸を対象として同じモデルを用いて単突堤とL型突堤の機能性の違いを計算により調べた.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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