土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
津波到達時の取放水設備からの溢水量算定手法に関する検討
佐藤 嘉則松山 昌史太田 京助内野 大介
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_1051-I_1056

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抄録

 津波が火力・原子力発電所に到達した際,沿岸海域の水位変動の影響により,取放水設備の上部開口部から発電所敷地内へ溢水する可能性がある.原子力発電所敷地内への浸水は,発電所の安全機能の喪失に重大な影響を及ぼす恐れがあり,取放水設備からの溢水量を精度良く把握することは,津波浸水対策を検討する上で極めて重要である.本研究では一次元管路モデルを用いた溢水量算定手法を取放水設備に適用し,水理模型実験結果によって本手法の妥当性の検証を行った.検証の結果,概ね良好な再現性が得られることを確認できたことから,本手法が溢水量を算定するうえでの妥当な方法であると考えられる.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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