2017 年 73 巻 2 号 p. I_979-I_984
本研究では,タンク内の自由水量を変化させたFlume式減揺タンクを搭載した浮遊ケーソンの自由動揺実験を実施し,実験から得られた縦揺固有周期と縦揺減滅係数を用いて動揺解析を実施した.本研究の結果,タンクの水量によって状態が概ね3つに区分(変化しない,自由水量と初期排水量の比がおよそ1.0~2.5%の範囲ではPitchがすぐ減衰する,およそ2.5~6%の範囲では縦揺固有周期が2倍長くなる)されることと,減揺タンク内の水量に依存するもののPitchが約6~8割も低減できることが分かった.