2018 年 74 巻 2 号 p. I_1447-I_1452
茨城県鹿島灘にある波崎海洋研究施設周辺の海岸でグリーンレーザー光を用いた航空レーザー測量を行い,同時刻に実施した観測桟橋に沿った断面地形測量結果,および,年2回の観測桟橋周辺での深浅測量結果を用いて,航空レーザー測量による砕波帯内における海底地盤の測得状況の確認,および,測量精度の検証を行った.グリーンレーザーによる海底地盤の測得点密度は(平均6.4点/m2)で小さく,砕波によって白泡が生じている範囲内では欠測であった.また,水深の深い場所において濁り等によると思われる誤計測があった.白泡直下および誤計測の場所を除き,観測桟橋に沿った海底地形は,桟橋杭周辺の洗掘形状が正確に計測されており,航空レーザー測量による海底地盤高の測量精度は,平均0.13mであった.