土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
高精度粒子法を用いた防波堤の津波越流洗掘のための粒子堆積モデルの開発
鶴田 修己Abbas KHAYYER後藤 仁志鈴木 高二朗
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_151-I_156

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抄録

 近年,海岸・港湾工学分野では設計要求の高度化が著しく,移動境界条件を含む複雑な非定常現象を対象とする精度良い予測ツールの開発が急がれている.巨大津波による防波堤背後の越流洗掘の推定などはそうした検討課題の典型例であり,近年開発された高機能型粒子法数値波動水槽(PARISPHERE)においても,洗掘過程を再現するための複数モデルが導入されている.本研究では,PARISPHEREに組み込まれている侵食モデルに対して浮遊砂の堆積モデルを新たに導入し,洗掘部背後の地盤形成過程を簡易かつ効果的に再現するための枠組みを提案する.また,津波による防波堤背後の越流洗掘過程を対象に水理模型実験および数値シミュレーションを実施し,結果の比較を通して提案モデルの妥当性を検討する.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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