土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
放水路により一方向沿岸漂砂が阻止された条件での前浜~後浜の地形変化予測
石川 仁憲宇多 高明芹沢 真澄宮原 志帆諸橋 良岡本 光永石野 巧
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_871-I_876

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抄録
 富士海岸に位置する沼川第二放水路を対象として,現地データの分析により放水路周辺の前浜~後浜の地形特性を明らかにした上で,BGモデルを用いて波による地形変化の限界水深hcからセットバック型の吐口が計画されている後浜までの地形変化を再現可能なモデルを構築した.さらに,このモデルを用いてセットバック型への改修後の吐口周辺の地盤高の変化とその低減策について検討した.この結果,放水路東側近傍では,セットバック型への改修後,放水路先端から陸側に63.6, 88.5 m離れたJ3, J4地点の標高がT.P.+3.3, +5.5 mからT.P.+3.1, +4.6 mまで低下することが分かった.フラッシュ放流のための貯水槽の限界水位T.P.+4.6 mを考慮すると,セットバック型の吐口はJ3~J4地点間に設けることが可能と考えられた.
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© 2018 公益社団法人 土木学会
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