土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
熱帯沿岸泥炭地海岸の崩壊による一時泥炭扇状地の発生と消滅に関する研究
山本 浩一朝隈 友晴香川 拓輝Sigit SUTIKNONoerdin BASIR神野 有生
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_1249-I_1254

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抄録

 泥炭地海岸がみられるインドネシア共和国リアウ州ブンカリス島において,沿岸で確認されていた陸域面積の拡張現象の実態を衛星画像の解析と現地調査で明らかにした.陸域拡張現象の実態は泥炭地崩壊の一形態であるボグバーストに伴う一時泥炭扇状地の発生であった.さらに,この一時泥炭扇状地の面積は発生初期に大きく減少した.さらに一時泥炭扇状地の発生個数と期間降水量を比較したところ,一時泥炭扇状地の発生数が増加した場合,降水量に応じて発生数が増加することが確認された.従ってボグバーストは降雨が要因となって引き起こされ,降水量の増加とともに発生箇所が増加することが明らかになった.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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