土木学会論文集B2(海岸工学)
Online ISSN : 1883-8944
Print ISSN : 1884-2399
ISSN-L : 1883-8944
論文
高潮・波浪結合モデルを用いた2018年台風21号による高潮・波浪の推算実験
金 洙列森 信人竹見 哲也澁谷 容子安田 誠宏中條 壮大志村 智也二宮 順一
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 75 巻 2 号 p. I_277-I_282

詳細
抄録

 2018年台風21号は神戸港に上陸して,第2室戸台風による最大高潮偏差と最大有義波高を超える2.78mの最大高潮偏差と4.72mの有義波高を記録した.本研究では,高潮・波浪結合モデルSuWATと経験的台風モデルおよびメソ気象モデルWRFの気象場を用いて,大阪湾における高潮偏差と波浪場を再現することを目的とする.経験的台風モデルとSuWATを用いて異なる台風半径を推定し,3種類の風速制限を波浪依存海面抵抗係数に適用することで,最大高潮偏差は観測値と比べて0.3m以下,最大有義波高は0.5m以下の誤差で推算することができた.さらに,これらの推算方法による結果は,WRFの気象場を用いた推定高潮偏差と推定有義波高の推算により検証された.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top