土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
一様斜面上の砕波形態が波の遡上高及び反射率に及ぼす影響
仲座 栄三田中 聡本屋敷 涼宮里 信寿福森 匡泰Carolyn SCHAAB
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_79-I_84

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抄録

 Galvin(1968)は,水理実験によって一様斜面上の砕波形態がspilling,plunging,collapsing,surgingの4つに大別されることを示した.Battjes(1974)は,それらの砕波形態や砕波帯内の諸物理現象がIribarren(1949)の示したパラメータで系統的に整理できることを示し,そのパラメータをsurf similarityと呼んだ.本論は,CADMAS-SURFによる数値計算結果によって,波の砕波形態が進行波の軌道流速と戻り流れとの相対的強弱によって決定されていることを示した上で,新たにresonance mode breakerの存在を位置付けている.また,砕波形態と先行波が派生させる戻り流れとの関連を概説した上で,砕波形態が砕波帯内の波の遡上や反射など諸水理現象に及ぼす影響及び,サーファーが砕ける波をサーフィンできる仕組みを定量的に明らかにしている.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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