土木学会論文集B2(海岸工学)
Online ISSN : 1883-8944
Print ISSN : 1884-2399
ISSN-L : 1883-8944
論文
伊勢・三河湾における地震・津波がれきに対する航路啓開作業船量の分析
宮川 晃希富田 孝史平山 修久
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 76 巻 2 号 p. I_1303-I_1308

詳細
抄録

 東日本大震災では流出した漂流物が港湾を埋め,被災地への緊急物資輸送を妨げた.広域災害につながる津波災害の影響を小さくするため,近隣港湾を含めた地域内で必要な航路啓開作業船団数を把握し,港湾BCPを具体化することが重要である.本研究では,南海トラフ巨大地震津波を対象にして,伊勢・三河湾の主要港湾において港湾区域に流出する建物がれき量の推計およびその撤去に必要な航路啓開作業船団数を推計した.その結果,耐震強化岸壁に接続される航路を啓開する前提のもとで,南海トラフの巨大地震モデル検討会によるケース1の場合に港湾区域内に流出がれきが一様分布すると仮定すると,伊勢・三河湾全体において7.8船団の作業船により発災後3日以内の航路啓開が可能となる.ただし,その必要作業船団数はがれき分布状況に大きく依存する.

著者関連情報
© 2020 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top