土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
巨大津波特性と津波堆積物の土砂供給源に関する数値解析-2004年インド洋大津波と2011年東北地方太平洋沖地震津波-
柾谷 亮太山下 啓Anawat SUPPASRI今村 文彦
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_409-I_414

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抄録

 巨大津波が来襲した遠浅海岸であるタイ,プラトーン島と仙台平野の津波堆積物は,土砂供給源が大きく異なることが示唆されている.その要因を明らかにするため,本研究では遠浅海岸における津波堆積物の形成過程に関して,津波特性に着目した数値的検討を実施した.数値実験の結果,第一波の最大押し波に先行する引き波が大きい場合,より沖合で侵食が発生するため,極浅海遡上時の浮遊砂濃度が高くなり,汀線付近や極浅海の土砂の巻き上げが抑制されることが示唆された.一方,先行する引き波が小さい場合,極浅海遡上時の浮遊砂濃度が低く,汀線付近の土砂の巻き上げが発生しやすくなることが示唆された.したがって,先行する引き波が大きい場合,海起源の土砂の割合が高く,先行する引き波が小さい場合,陸起源の土砂の割合が高くなる可能性がある.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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