2020 年 76 巻 2 号 p. I_655-I_660
本研究では,七里御浜井田海岸を対象に,UAV-SfM/MVS測量から作成したオルソモザイクを用いてネットワークカメラの画像解析の改良を行うとともに,ネットワークカメラの画像から抽出した水際線の位置とUAV-SfM/MVS測量により得たDEMを組み合わせた地形変化特性の検討を行った.その結果,ネットワークカメラ画像から得られた水際線の位置は,DEMとの比較により標高1~2mの範囲にあり,実際の汀線より陸側に位置することが判明した.また,ネットワークカメラの画像や画像から得られた水際線の位置情報の活用によりUAV-SfM/MVS測量間も含めた連続的な地形変化特性の検討が可能であることを示し,両者を組み合わせた評価手法の有用性を明らかにした.