土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
東日本大震災における犠牲者情報に基づく人的被害予測関数の検討 ー宮城県石巻市平野部の事例ー
芹川 智紀門廻 充侍Anawat SUPPASRI今村 文彦
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2021 年 77 巻 2 号 p. I_1069-I_1074

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抄録

 今後発生が懸念される巨大津波災害において,過去の災害の犠牲者情報を分析し,未来の災害の人的被害予測に活用することは重要である.本研究では,宮城県警察本部から提供された東日本大震災の犠牲者情報の,人的被害予測への応用を目的に,郵便番号単位で,犠牲者住所および遺体発見場所に基づく犠牲者率と浸水深の関係を検討した.その結果,人的被害の発生には,浸水深以外の要素が関連する可能性が示唆された.そこで,一般化線形および一般化線形混合モデルを用いた人的被害予測関数を検討した.その結果,土地利用形態を変数化することの有効性が示された.犠牲者の位置情報として遺体発見場所を用いた人的被害予測関数は,本研究で初めて検討され,今後の検討により発災時の人命救助や捜索活動への貢献が期待される.

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