海の研究
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総説
サンゴの遺伝子研究のこれまでの歩みとゲノム解読による新展開
新里 宙也
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2012 年 21 巻 4 号 p. 119-130

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抄録

地球規模での環境変動や環境破壊などにより,世界のサンゴ礁が危機的な状況に曝されている。それにもかかわらずサンゴの生物学的情報,特に白化現象やストレス応答,共生,病気のメカニズムの詳細はほとんど分かっていない。そのためサンゴの生物学的研究,特に遺伝子レベルでの研究推進が求められている。近年の「次世代シークエンサー」の登場により,新規ゲノムの解読が従来よりもはるかに高速かつ安価に行えるようになってきた。サンゴゲノムの解読も報告され,実験生物だけでなくサンゴ礁に生息する生物についても分子・ゲノムレベルでの研究が可能になった。本総説ではサンゴを用いた分子生物学的研究とゲノム科学的アプローチのこれまでの研究をまとめ,最近発表されたサンゴ,コユビミドリイシのゲノム解読の内容も解説していく。

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© 2012 日本海洋学会
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