1971 年 27 巻 1 号 p. 20-26
北太平洋および日本近海海水中のストロンチウム濃度を原子吸光光度法によって測定し, Sr/Cl比を算出した.
ストロンチウムの平均濃度は8.08mg/kg, 平均Sr/Cl比は0.425mg/kg/‰ であった.
Sr/Cl比の海域別, 深度別変動は5%以下であって, 分析誤差を考慮すればSr/Cl比はほとんど一定である. また, ミリポアフイルター (0.22μ) によって分離される粒子状Srは存在しないと考えられる.
これ等の結果は大西洋についての最近の報告とは一致しない.
この記事は最新の被引用情報を取得できません。