流速, 流路横断電位差及び電流密度の測定から流路の底の実効的な電気伝導度をきめる公式が提示されている. この論文で定義されている実効伝導度は, 流路底の表面から流路幅と同程度の深さにわたって平均した伝導度である. 伊豆諸島近海及び津軽海峡に対する実効伝導度は2.2×10-2mhos/m及び6.0×10-2mhos/mと見積もられた. そしてこれらは英国近くの数海域に対して求められた実効伝導度に比べてそれぞれかなり及び大変大きい. これら二つの海域のもつ特別に高い伝導度は, 地表ではかられた地磁気異常から推察されたこれら地域の地下伝導度異常の分布にてらして矛盾を生じない. これら二つの海域の海底伝導度の, GEKによる海面流速の測定への影響が見積られている.
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