1984 年 40 巻 4 号 p. 260-270
回転系での岸に沿う密度流の侵入現象を理論並びに実験的に調べた. 本論文で提出した理論モデルはPart1 (Kubokawa and Hanawa, 1984) で調べた半地衡性重力波の衝撃波である. 侵入する軽い流体の先端部の進行速度並びに流れの幅の実験結果は衝撃波理論からの予測とかなりよく合っていた. 実験では, 先端部から波動が発生し, その波動が先端部に相対的に上流へ伝搬していくのが観察されたが, その波動の伝搬速度は半地衡性前線波 (Part 1参照) のそれとほぼ一致していた.
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