鳴門海峡における強潮流の構造を明らかにするため, 潮位および超音波ドップラープロファイラーを用いた断面流速分布の測定を行なった。海峡を通過する流量はM2潮で74×103m3sec-1, S2潮で26×103m3 sec-1であった.
海峡強流時における水平流速分布を2次元自由噴流の理論解と比較した結果, 海峡から流出した流れの横方向の流速分布は理論解とよく一致し, 鳴門海峡の最強流時頃の流れは噴流としての特性を有することが明らかにされた.また, この噴流のエントレインメント率は北流時, 南流時とも1.3-2.5×10-4m-1, エントレインメイント定数は0.03-0.05であった.
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