2001 年 27 巻 6 号 p. 753-755
高い分子認識能をもつ界面分子インプリントポリマーを調製するためには,分子認識場の土台となるポリマーマトリクスを剛直にし,機能性ホストをポリマー表面にしっかりと固定化することが重要となる.そこで,架橋剤を加えずに重合した界面分子インプリントポリマーの分子量分布を測定し,インプリントポリマーのマトリクスに影響を与える因子を特定した.その知見をもとに最適な重合条件下で,亜鉛インプリント樹脂を調製した結果,インプリント効果を増大させることができた.