化学工学論文集
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触媒,反応,反応器設計
超臨界水中でのグルコースの酸化分解に及ぼす酸素濃度の影響
宍戸 昌広大久保 恵輔斎須 要文
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2001 年 27 巻 6 号 p. 806-811

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抄録

グルコースの超臨界水酸化に及ぼす酸素濃度の影響について検討した.グルコ-ス酸化の化学量論比的酸素量に対して,50-250%の酸素量に相当する過酸化水素を供給し,ガス状生成物(C0,CO2,H2,CH4)の生成速度に及ぼす酸素濃度の影響を検討した.実験条件は,温度400-470°C,圧力18.5,25.5MPa,滞在時間~30secである.その結果,これらのガス状生成物の収率に及ぼす酸素濃度の影響は小さいこと,ガス状生成物量は滞在時間5秒までは急激に増加するものの,その後は頭打ちになることがわかった.そこで,ガス(C0+C02+CH4)の生成速度がグルコース濃度の一次に比例するとして,便宜的な速度解析を試みた.その結果,反応の初期段階のみ-次反応として表現できた.見掛けの速度定数のアレニウスプロットから,頻度因子の比は酸素濃度の比にほぼ等しいことがわかった.

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© 2001 公益社団法人 化学工学会
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