2002 年 28 巻 5 号 p. 513-517
最近,一般廃棄物の焼却にはダイオキシン類の汚染対策として炉の大型化を進めており,各メーカはそれぞれ特徴を生かした技術開発をすすめている.しかし,実際に設備を運用してみると必ずしも予定通りの成績が得られていないところも見受けられる.この原因としてごみの性状や量が計画値と異なっていて,最適な設計と合致できていない点が見受けられる.著者らは一地方都市の焼却施設のダイオキシン対策や,他の施設を調査して新しい設備計画に携わってきたが,焼却システムのシミュレータを作製し,各種システムの考察をおこなったのでその結果を報告する.