化学工学論文集
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[特集] 新しい電池の開発および関連技術
プラズマグラフト重合法によるPTFE多孔基材を用いた細孔フィリング電解質膜の開発
山口 猛央笠原 清司中尾 真一
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2003 年 29 巻 2 号 p. 159-164

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抄録

本研究ではメタノール直接型燃料電池用の新規細孔フィリング型電解質膜の開発を目的として,多孔性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)基材細孔中にプラズマグラフト重合法を用いて,電解質グラフト鎖を充填した膜を開発した.電解質としてアクリル酸またはアクリル酸およびアリルスルホン酸の共重合体を用いた.本重合法により,膜厚方向および面方向に均一な,グラフト重合相分布を持つ膜の開発に成功した.また,スルホン酸基濃度が0.85mmol/g-grafted polymerを達成する細孔フィリング電解質膜の開発に成功した.

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© 2003 公益社団法人 化学工学会
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