2006 年 32 巻 4 号 p. 372-375
レシチンを両親媒性成分とするマイクロエマルションにゼラチンを添加して調製したオルガノゲル(Microemulsion-Based Organogel, MBG)にCandida rugosaリパーゼを固定化し,ドデカン酸ブチルエステルの合成を行い,反応活性に対するゼラチンの種類(Bloom 75とBloom 225)の影響を実測した.両者のゼラチンの系ともに担体ゲルの再利用によって長期間(40日間)にわたり反応活性が発現することが認められた.反応活性が最大値を示す条件は,Bloom 75の系でゲル相水分量60% v/v,ゼラチン濃度33.5% w/v,一方Bloom 225の系でゲル相水分量70% v/v,ゼラチン濃度22.5% w/vであった.