化学工学論文集
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熱工学
水/n-ドデカンエマルジョン燃料液滴の温度および初期液滴径がパッフィング発生に及ぼす影響
原田 拓自渡部 弘達松下 洋介丹野 庄二青木 秀之三浦 隆利
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2008 年 34 巻 1 号 p. 161-167

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抄録

現在,窒素酸化物や一酸化炭素,すすといった大気汚染物質の同時排出低減法として,水エマルジョン燃料の研究が行われている.水エマルジョン燃料液滴の2次微粒化挙動が確率的な挙動を示すことは知られているが,2次微粒化挙動の詳細が解明されているとは言い難い.本研究では,2次微粒化現象の1形態である蒸気吹き出し(パッフィング)の発生条件を解明することを目的とした.熱電対に懸垂した水/ドデカンエマルジョン燃料液滴を電気炉に挿入し,その2次微粒化挙動をハイスピードカメラにより観察した.また,水/ドデカンエマルジョン燃料液滴の初期液滴径および水/ドデカンエマルジョン燃料液滴を加熱する炉の壁面温度がパッフィング発生確率に及ぼす影響を検討した.その結果,水/ドデカンエマルジョン燃料液滴のパッフィングの発生確率は,電気炉壁面温度および初期液滴径の増加に伴い増加した.

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© 2008 公益社団法人 化学工学会
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