化学工学論文集
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プロセスシステム工学,安全
レーベンシュタイン距離に基づく連鎖アラームの類似性解析
赤塚 祥太野田 賢杉本 謙二
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2013 年 39 巻 4 号 p. 352-358

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抄録

プラント監視制御システムの高度化によって,多数の監視変数に低コストでアラームを設定できるようになった.しかし,個々のアラームの必要性や管理範囲の妥当性が十分精査されないままアラームシステムが設計,運用されている運転現場も多く,マルファンクションから連鎖的に多数のアラームが発生する連鎖アラームの原因となっている.本論文では,プラントアラームシステムの適正化を目的に,プラントで発生した連鎖アラーム間の類似度をレーベンシュタイン距離に基づく指標により評価する方法を提案する.レーベンシュタイン距離は,一つの文字列を別の文字列に変形するのに必要な手順の最小コストとして定義される.多数の連鎖アラームを類似度に基づき少数のグループに集約することで,より効率的なアラーム削減が期待される.提案手法を,共沸蒸留プロセスの運転ログデータに適用した結果,類似度の評価結果に基づき多数の連鎖アラームを少数のグループに分類することができた.

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© 2013 公益社団法人 化学工学会
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