1951 年 15 巻 5 号 p. 218-226
ピロタイトおよびパイライトを,高能率にて焙燒するため,いわゆる流動層反應裝置を用いて焙燒実驗を行つた。裝置ならがに方法を適宜に選べば,流動層に於て連続焙燒せしめることができる。また燃燒に必要なる時間以上に鑛石滯留時間を長くすれば,ほゞ完全燃燒せしめることができSO3の生成量も少い。流動状態としては,沸騰層に於て焙燒する場合が,最も安定である。またガスと鑛石ならびに爐内壁間の傳熱は極めて良好で,鑛石温度は略々均一に保たれる。しかし流動層反應に於では,使用鑛石粒度が限定されるため適当な設計が必要である。