化学機械
Print ISSN : 0368-4784
流動層による硫化鉱の焙燒
第2報:工業用爐に関する考察
矢木 栄高木 香住
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1951 年 15 巻 5 号 p. 226-232

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抄録

鑛石を流動状態にて焙燒する工業用炉に於ては,爐内温度は均一に保たれ,かつ床面積当り多量の鑛石を處理することができる。一例を示せば,單位炉床面積当りの鑛石處理量は,粒徑0.1-2.0mmのピロタイトで28-1,265kg/m2・hr,パイライト23-1,015kg/m2・hrとなり,一基当りの鑛石處理能力としてヘレシヨフ爐の10-20倍は可能である。また鑛石の燃燒状況も良好で,使用鑛石につき適当の滯留時間を與えるようにすれば,ほぼ完全に燃燒せしめることができる。しかし発熱が相当大なるため,過剩熱量を除去しなけれぼ,安定した操業をうることは難しい。

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