1966 年 30 巻 5 号 p. 427-432,a1
流通式回転円筒を通過する異径二成分粒子混合物の排出速度の変動の算出を試みた。大小粒子間の分離帯は次の2条件下で形成されると仮定した。1) 小粒子の大きさが大粒子群の1空隙孔の大きさよりも小さく, 2) 小粒子の全容積が大粒子群の全空隙容積よりも大なる時。混合された粒子 (川砂でその粒径比は0.45, 0.32, 0.22) は円筒内へ連続供給され, 出口で排出速度変動を測定した。その結集は球形粒子の六方系組充填の際の臨界混合比0.147, 臨界粒径比0.528を用いて算出した結里とよく一致した。