1968 年 32 巻 8 号 p. 807-810,a1
材料の粉砕性を表わす尺度について所要エネルギの見地から論議した。粉砕開始段階において幾何学的に相似な形状の物体の破断に要する仕事量Usが体積Vに正比例し, V/Us=CII [cm3/kg・cm] の値を粉砕開始指数とよぶ。粉砕行進段階において粉砕正味仕事量Ar/W0が比表面積増加量△Sに正比例し粉砕正味仕事法則が成立ち, △S/(Ar/W0) =CEI [cm2/kg.cm] の値を粉砕進行指数とよぶ。これらを材料固有の粉砕性指数として提案した。