1970 年 34 巻 9 号 p. 1001-1005,a1
酸+水+テトラクロルエチレンまたは四塩化炭素との系の25℃の液液平衡を測定し, 溶解度曲線とタイ-ラインのデータを得た。プレイトポイントをlog Χw:(yw-xw)/Χwの相関関係を利用して求めた。低濃度範囲に対しては の関係が成り立つ。ここで, xwは塩化炭化水素相内の酢酸重量分率で, ywは水相内の酸の重量分率である。
溶解度曲線を求める白濁法について検討した。酢酸+水+塩化炭化水素の系では, 塩化炭化水素の約20wt%以下または80wt%以上では相の分離が見られる。これは平衡状態にある両相の密度差および界面張力によるものと思われる。