多孔質の成型シリカ・アルミナ内に浸漬をさせた各種のアルコール類, 炭化水素類, 水, 四塩化炭素などの液相物質の乾燥速度を, 蒸気圧の小さい低温 (25-70℃) かつ, 外部抵抗の無視できる空気流速下で, 熱天秤を用いて追測した。その結果, 乾燥速度データは巨視的ではあるが, 水の乾燥の場合を除いては, 有効拡散係数 (De) を一定とする非定常拡散則で解析できることが示された。さらに併せて, 細孔構造特性を簡易に推定するためのDeの評価が当手法によって可能であることを示した。
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