化学工学論文集
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側面攪拌槽内の粒子堆積と石油備蓄タンクの実際
挿入角 θ=20°の場合
紺野 大介沖田 直澄
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1984 年 10 巻 3 号 p. 330-336

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抄録

側面攪拌槽内の流体の挙動を観察することは頗る難しく, そのフロー・パターンや粒子堆積状態は未だ確証されないまま今日に至っているのが現状である.
前報では攪拌機の軸挿入角 θ=10° に関してモデルを製作し, その粒子堆積状態とフロー・パターンについて観察, 掃引速度に及ぼす操作条件の影響等について検討・考察し, 特定角度における掃引面積式を導くと共に過去の若干の資料について疑問点を指摘した.
本報では, この挿入角をθ=20°まで拡張し, 側面攪拌槽内の流れの変化, すなわちこの時の粒子堆積とフロー・パターンを観察し, 検討を加えた.θ=20°では液深の効果が極めて大きいこと, 実機の石油備蓄タンクなどではスラッジ沈降防止策として液深の影響が重要であることなどから, これらをモデルと二, 三の実機例で比較し, 考察を加えた.

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