1985 年 11 巻 4 号 p. 376-380
スチレンの懸濁重合において・滴径とポリマービーズの粒径分布や平均粒径に及ぼす翼浸漬位置の影響を実験的に検討した.滴径はインペラー領域と循環領域で測定された.懸濁安定剤としてポリビニルアルコールが使用された.そして次のような結果が得られた.
1) 滴径は翼浸漬位置が液表面に近い程大きい.
2) 滴径の翼浸漬位置による相違は攪拌速度と懸濁安定剤濃度が増加するにつれて小さくなる.
3) ポリマービーズの粒径は翼浸漬位置の0.5, 0.75, 0.25の順で大きくなる.
4) ポリマービーズの翼浸漬位置による相違は攪拌速度と懸濁安定剤濃度が増加するにつれて小さくなる.
5) ポリマービーズの粒径分布は翼浸漬位置H=0.5で最もシャープになる.