化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
長方形密閉容器内に部分的に粒子が充てんされた場合の自然対流伝熱実験
西村 龍夫多久美 徹河村 祐治尾添 紘之
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 11 巻 4 号 p. 405-411

詳細
抄録

対向する垂直側壁が加熱・冷却された長方形密閉容器内の上部に流体層そして下部に多孔質層が配置された不均質系の自然対流伝熱について, 水-ガラス球系を用い, 実験的に検討した.多孔質層の占める割合を変化させて, 容器を通過する伝熱量を求め, さらに容器内の流れの可視化および温度分布の測定を行った.伝熱速度は多孔質層の占める割合が増えるにつれて減少し, この値は各層で独立に自然対流が起こるとして計算した値より小さくなることがわかった.自然対流によって生じた流れは, 容器全体を循環するものと流体層のみを循環する2つが存在することを見い出した.

著者関連情報
© (社)化学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top