化学工学論文集
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高速二色温度計による微粉炭粒子温度測定
斎藤 正浩定方 正毅佐藤 正之佐賀 井武
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1987 年 13 巻 4 号 p. 451-458

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抄録

従来法を改良した高速二色温度計を用いて, 燃焼中の微粉炭粒子温度の瞬時値を測定した.その結果, 粒子温度は周囲ガス温度よりも高くなり, 条件によってはその差は900℃にも達することがわかった.また, 周囲ガス中の酸素濃度の増加とともに粒子温度は高くなり, 大粒子は小粒子に比較して200~600℃高くなった.さらに, この高速二色温度計で測定した粒子温度の実測値は, 小型層流炉を用いて測定した燃焼反応速度データに基づく単一粒子温度の計算値とほぼ良好な一致を示した.従来, 微粉炭の燃焼反応速度は周囲ガス温度あるいは炉壁温度で相関されてきたが, 以上の結果より燃焼反応速度を論じる際は粒子温度を考慮する必要があることが示唆された.

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