1987 年 13 巻 6 号 p. 721-727
グリッド型のインターナルバッフルを設けた流動層燃焼炉において大同炭を燃焼し燃焼特性, 特に炉内脱硫性能に及ぼすバッフルの影響を検討した.燃焼炉は内径0.155m, 静止層高0.4mであり, 空気分散板から0.45mの高さにバッフルを設けた.
バッフルを設けることによって, 脱硫性能が著しく向上すること, およびバッフル下部流動層の酸素濃度が高くなることが見いだされた.脱硫性能の向上はバッフル下部流動層がより強い酸化性雰囲気となったことにより, CaOの硫酸化反応がより促進されたためと推定された.