1987 年 13 巻 6 号 p. 728-733
粉状イオン交換樹脂を濾過助材とするプリコート式濾過器のプリコート性を長さ1.5mの濾過エレメントを用いて検討した.
操作条件を種々変えプリコート性 (プリコート層厚さ, 分布) を評価した結果, プリコ-ト性を支配するのは樹脂フロック大きさと濾過塔内上昇流速であることが判明した.
樹脂フロックの大きさは樹脂フロックの再凝集が影響し, 再凝集生成条件を検討した結果, 再凝集は塔内の樹脂濃度の最大値に依存すると推察された.
また, 塔内上昇流速分布をシミュレートし, 樹脂フロックの沈降速度と上昇流速の関係に着目してプリコート性への影響を評価した.