1987 年 13 巻 6 号 p. 749-755
石炭・水高濃度スラリー (CWS) の安定性に及ぼす粒度分布の影響が静的回分沈降テストを通じて実験的に検討された.スラリーは炭化度の異なる石炭を用い最適添加剤濃度下で調整された.スラリーの最大安定度は, Gaudin-Schuhmann粒度分布式の分布定数qが約0.28において得られた.比較のためにスラリーの低粘度化 (高濃度化) のための粒度分布が, 粒子層の最大充填効率に観点を置いて評価された.この要求を満たすq値は前記の値に比べてかなり高く0.43程度であり, 他の研究者によって得られた結果ともほぼ一致した.