化学工学論文集
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都市ゴミ焼却炉飛灰から金属類を分離するプロセス
金 鍾和梁 鍾奎欅田 榮一
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1997 年 23 巻 1 号 p. 47-52

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抄録

都市ゴミ焼却炉飛灰に含まれている金属元素のうち, 化学製品の原料として再利用可能なもの (例えばカドミウム, 銅, マンガン, 鉛, 亜鉛等) を, 回収するプロセスの開発を目標とした.
沈殿法分離プロセスの計算機援用合成法によって合成された既報の候補プロセス (C) を進化させて, 候補プロセス (D) を合成した.このプロセスは, 飛灰をHNO3によって浸出した液にNa22Sを添加して回収対象金属の硫化物を沈殿させ, この沈殿を希硫酸, 濃硫酸, 希硝酸によって逐次溶解して, Mn2+, Zn2+, Cd2+, Pb2+をそれぞれ単離し, CuSを沈殿として残すものである.さらに, 各金属の純度を向上するために, 候補プロセス (D) を改良して, Zn2+が含まれているMn2+及びCd2+ラフィネート留分をbis (2-ethylhexyl) phosphoric acid (D2EHPA) によって溶媒抽出してZn2+を分離する操作及びCuSをNH4OHあるいは (NH4) 2CO3によって [Cu (NH3) 4] 2+とし PbSを沈殿として残す操作を加えた候補プロセス (E) を合成した.

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